お昼ご飯は外で食べた。久しぶりだったがよく行くその蕎麦屋のうどんは今日もおいしかった。まだ暑い盛りだけど、温かいたぬきうどんを食べた。
その帰り道、400メートルくらいまっすぐに伸びている道を通った。運転手は父親。僕は助手席。ふと遠くの方で猫が道を走って渡るのが見えた。その猫は黒っぽかった。黒じゃなくても色の濃い猫だった。かなり遠くから見たのだが、その猫が渡りきった先であろう場所に差し掛かった。きっと猫の事だから民家の壁をひょいと乗り越えて行ったに違いない。そう思いつつも、なぜだかそんな事はしなかったんじゃないかと自分自身を否定した。 「あ…」 道端に黒い毛の多い白黒の猫が倒れていた。通り過ぎる瞬間で判断したが、死んでいた。 さっき見た猫はその辺りに向かって走っていった。 父と「幽霊かな?」と話した。 この世にまだ居ると思っているのか? はたまた自分の変化を確かめるつもりで戻ったのか? 今まで幽霊なんか見たことないけど、もし本当に、走っていた猫がその猫の幽霊だったとしても、その事実を自然と受け入れられる気がした。 これ以降はもう4年ほど前の話。 夕食を終えてから一人でドライブに出かけようと車を走らせた。 ヘッドライトを点灯させ車を動かし始めた。ウチの前のT字路を右折して坂道を下り始めようとした時に、左のヘッドライトがおかしな光り方をした。バルブが切れかけているのとはまったく違う、不規則な点滅をした。坂道を下り始めてしまったので、仕方なく車を端に寄せて停めた。そこで点検でもしようかと思った。 「どうしたのかな?」 そう思った時には正常に戻っていた。 正常な点灯をする左のヘッドライトが照らし出したものは動物の死体だった。 ハクビシン。 どうやら轢かれてしまったらしい。 ヘッドライトにいたずらをして自分の存在を知らせたかったのだろうか? ひとまず家に引き返し、亡骸を入れるためのポリ袋を持ってハクビシンを迎えに行った。 それからは一度もヘッドライトがおかしくなる事はないのです。 信じる信じないということを問いたいのではなく、彼らにとっては圧倒的に強大な人間が操る物のために、命を落とす動物たちが不憫です。
by mar1hide
| 2006-08-26 23:55
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参加型なんとか
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